WEBサイトを軸にしたビジネスのあり方を顧客と共に考える専門集団|有限会社ハビタス HABITUS inc.

#29 企業Webサイトに関する経営者・マネージャーの不安

徹全 TETSUZEN
Mar 11, 2025By 徹全 TETSUZEN

弊社はWeb制作会社として、日々様々なお客様からWebサイトに関するご相談を承っております。リニューアルや運用に関するご相談が中心となるため、お客様が現状のWebサイトに対して何らかの課題や不満をお持ちであることは当然です。しかし、その課題や不満が明確になっているケースは、必ずしも多くはありません。

むしろ、ここ数年Webサイトに関して特に対策を講じていないことを問題視され、不安を感じた経営者やマネージャーの方々からご相談いただくケースが増えています。

例えば、

・知り合いの会社がWebサイトを有効活用して利益を上げているらしい
・SNSが流行しているが、自社では何も対策できていない
・社員から自社のWebサイトの問題点を指摘された
・DX…AI…(苦笑いしかない…)

など、ご相談内容は多岐にわたります。共通しているのは、Webサイトを放置しているわけではないものの、具体的な対策を講じていないことへの不安です。

「Webサイトを放置していても売上に影響はないし、現状の経営に問題はない。しかし、競合他社と比較すると見劣りするのではないか?もっと有効な活用方法があるのではないか?今は良くても、いずれ時代に取り残されてしまうのではないか?」

「Webサイトの運用が必要だと言われるが、具体的に何をすれば良いのか分からない。そもそも運用とは何をすることなのか?」

「リニューアルが必要だと言われても、何から手を付ければ良いか分からない。費用対効果が見合わないのではないか?多額の費用がかかるのではないか?」

このようなご不安は、決して珍しいものではありません。多くの経営者やマネージャーの方々が、同様の悩みを抱えていらっしゃいます。

近年、Webマーケティングに関する情報や新しい専門用語が溢れ、時代の変化に追いつけていないと感じる方も多いのではないでしょうか。

私もWeb制作会社を20年ほど経営する中で、常に最新のWebトレンドを追いかけ、知識を習得してきました。しかし、時代の変化のスピードは速く、全てを網羅することは容易ではありません。

また、最新のトレンドを取り入れたとしても、必ずしもビジネスの成果に繋がるとは限りません。場合によっては、費用対効果が見合わないケースも存在します。

これには、私たちWeb制作会社の責任もあると感じています。お客様が理解・納得されていると判断し、最新の技術やマーケティング手法を安易にお勧めしてしまったケースもありました。

根本的な問題として、私たちも含めてWebサイトの本質や基本的な考え方を十分に理解しないまま、経営者、マネージャー、Web制作会社、マーケティング会社が動いてしまったことが挙げられるのではないでしょうか。

もちろん、変化の激しいWebの世界では、常に最新のトレンドを取り入れることが重要です。しかし、それが全てのビジネスに当てはまるわけではありません。

企業にとってWebサイトが必須であることは、多くの人が認識しています。だからこそ、Webサイトに関する不安を解消したいと考えるのは当然のことです。

「仕事の悩みは仕事でしか解決できない」という言葉を以前聞いたことがあります。同様に「Webサイトの悩みはWebサイトでしか解決できない」と私は考えています。

プラトンの「無知の知」を持ち出すまでもなく、まずは現状を把握し、Webサイトについて改めて考え直すことから始めることが、不安解消への第一歩となるでしょう。
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