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#47 「Webマーケティングの成功」のまじめな方法 - 自力で考えるコンテンツ戦略

徹全 TETSUZEN
Apr 16, 2025By 徹全 TETSUZEN

「Webマーケティング」は戦略的なのか?

多くのWeb担当者やマネージャーにとって、「Webマーケティング」は日々の業務で耳にタコができるほどよく聞くキーワードですよね。
しかし、その言葉の裏に潜む本質的な理解や、自社にとって本当に必要な「戦略」まで深く掘り下げられているでしょうか?
ちょっと偉そうに書いてしまいました…。

また、そんな面倒なこという…と思われるかもしれません。確かに面倒な話ではあるのですが、もし、「Webマーケティング」という言葉にうんざりしているのであれば、別の視点を得るためにも少し「戦略」という意味を掘り下げてみてもいいかもしれません。

あなたが、Webマーケティングを理解していないというのではありません。
しかしそれなりのお金と労力をWebマーケティングに投資して、思ったほど成果が出ていないなぁ…依頼先の会社大丈夫なのかなぁ…と頭をよぎるような場合、もしかすると、「Webマーケティング=最新ツールの導入や外部への運用委託」という認識で止まってしまっているのかもしれません。これはあり得る。
というか、Webマーケティングの運用は、制作会社にコンテンツの更新を任せるのと同じようなものという認識がすでに広がっているのかもしれません。「餅は餅屋」という認識なのでしょうか?

もちろん、専門的な知識やリソースが不足している場合、外部の力を借りることは有効な手段の一つです。しかし、「戦略」という根幹を外部に任せてしまうことは、自社のWebサイトの成長を大きく阻害するリスクではないか?と思うわけです。

「マーケティング」至上主義と思考停止

「Webマーケティング」という言葉の強い響きは、あたかもそれを実行すれば自動的に成果が得られるかのような錯覚を生み出すことがあります。特に、Webマーケティングに関する知識が十分でない担当者にとっては、複雑な(ホントに!)施策を理解するよりも、外部に一任してしまう方が手軽に感じられるでしょう。実際にwebの仕事は本業の空いた時間という中小企業の担当者にとっては、そんな面倒なことはできれば誰かに任せたいというのが本音ですよね。

実際に「Webコンテンツ戦略」を深く検討するには、

・自社のターゲット顧客は誰なのか?
・自社の強みや独自性は何なのか?
・顧客は何を求めてWebサイトに訪れるのか?

といった根源的な(ある意味当たり前すぎて考えるのが面倒な)問いに向き合い、一定の時間をかけてじっくりと考える必要があります。
日々の業務に追われる担当者にとって、これは決して軽い負担ではありません。正直なところ、「面倒くさい」「煩わしい」と感じてしまうのも無理はないでしょう。

「丸投げ」の代償〜見えないコストと失われる機会〜

外部企業へのWebマーケティングの「丸投げ」は、一見すると手間がかからず効率的なように思えます。しかし、その裏には見過ごせないコストと、本来得られたはずの機会損失が潜んでいるような気がします。

外部企業は、Webマーケティングの専門家かもしれませんが、あなたの会社のビジネス、顧客、そしてWebサイトのオリジナリティを完全に理解しているわけではないでしょう。残念ながら「外部」ですから…。彼らの仕事の範囲を超えています。
提供される施策は、一般的なノウハウに基づいたものであり、あなたの会社ならではの強みや潜在的な顧客ニーズを捉えきれていない可能性があります。
もちろん、それでもそれなりの成果を出せてしまう場合もあるわけですから、まったくダメというわけではありません。
※一応、webマーケティングの会社がすべてそうだというわけではありません。一生懸命努力してくれる会社もあるのです。念のため。

しかし、その結果、

・想定顧客に響かないありきたりなコンテンツ
・自社の魅力を伝えられない曖昧なメッセージ
・ゴールかはっきりしないので効果が測定できないままの継続
・長期的な視点の欠如による同じネタの繰り返し

というような問題が生じやすくなります。要するにズレちゃう。
悪く言えばという話ですが、ここまでひどくないにせよ、それを受け取るユーザーからみれば少し迷惑ですよね。


Webマーケティングを取り戻すためのコンテンツ戦略

一方、「Webコンテンツ戦略」を自社で検討し、主体的に取り組むことは、一時的には大変で面倒なのですが、それをはるかに上回る長期的なメリットをもたらします。
まさにマネージャーや経営者の仕事ですよね。

・ターゲット顧客の「ホンネ」が見えてくる
改めてお客様はどんな人で、何に困っているんだろう?と深く考えることで、本当に必要としている情報や、思わず「これだ!」と感じてくれる体験を提供できるようになります。そして、お客様にも共感してもらえるようなコンテンツが作れるはずです。きっと。

・「らしさ」が光り、他が真似できない存在に
改めて自社の「推しポイント」や、他には負けない魅力を発見し、それをWebサイトでしっかりアピールすることで、「〇〇といえばウチ!」という独自の立ち位置を築けます。きっと。
案外競合他社のマネしちゃうこと多いですから。

・ファンが増える、信頼が生まれる
戦略に基づいて発信するコンテンツは、Webサイト全体で「言ってることと違う…」というズレがなくなり、一貫したメッセージが伝わります。これにより、「この会社、信頼できる」「いつも役立つ情報をくれるな」と感じてもらいやすくなり、ファンやリピーターが増えていくはずです。きっと。

・やればやるほど、Webサイトが賢くなる
「なんとなく」で終わらせず、「これやってどうだったかな?」と効果を測り、改善を繰り返していくと、Webサイトはどんどん賢くなっていきます。Webサイトが賢くなるって変ないい方かもしれませんが、制作会社が構築より運用が大事とよくいうように、Webサイトは育てていくものなのです。
成果が目に見えてくるので、面白くなってくるかもしれません。おそらく。

・無駄なコストを減らし、本当に必要なことに集中できる
自分たちで「なぜこれをするのか」という戦略(Webコンテンツ戦略)を理解することで、言われるがままに外部に依頼するのではなく、「本当に効果のあること」に予算を集中できるようになります。結果的に、無駄なコストを削減し、的確に外部の会社に依頼もできるし、より賢くWebマーケティングを進められるようになるはずです。きっと。

面倒だけど、やってみる価値はある。きっと。

「Webコンテンツ戦略」の検討には、時間と労力がかかります。しかし、それは決して無駄な投資ではないはずです。自社のWebサイトを「誰のための」「何を提供する」場にするのかという根幹を深く掘り下げるプロセスは、Webマーケティングの成功だけでなく、企業のビジネス全体を見つめ直す貴重な機会となるはずです。それ故に社内で考えるべきことではないでしょうか?

面倒なことなんですけど「お任せ」するのではなく、ここはひとつ、社内で頑張って「Webコンテンツ戦略」を少し考えてみてはいかがでしょうか?

なんだったらご連絡ください。お手伝いします。
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