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#53 第1回 中小企業が「コンテンツ戦略」で勝つ! :DX時代の新しい競争ルール

Apr 22, 2025By 徹全 TETSUZEN
徹全 TETSUZEN
中小企業のためのコンテンツ戦略入門:Webマーケティングの落とし穴 - コンテンツ戦略という視点
Webマーケティングの落とし穴 - コンテンツ戦略という視点

中小企業が「コンテンツ戦略」で勝つ!
:DX時代の新しい競争ルール

1. はじめに:中小企業を取り巻く現状

中小企業の経営者、マネージャー、webの担当者の方々、日々の業務大変ですよね。お疲れ様です。
「うちはWebサイトなんてあってもなくてもたいして影響ないし…」
「更新する時間もない…」
そんな風に思っていませんか?

しかし、デジタル化が急速に進む現代において、Webサイトはもはや「企業の顔」であり、「営業ツール」です。大企業が潤沢な資金と人材を投入してデジタル戦略を推し進める中、中小企業もまた、限られたリソースの中で知恵を絞り、デジタルの力を最大限に活用する必要があります。というか、やらざるを得ないし、やっちゃってますよね。
とかくデジタルと聞くとテクノロジーのトレンドに乗ることが第一義だと考えがちですが、一方で落ち着いて頭を使ったヤツが勝つ!のがデジタルでもあるのです。

そこで、中小企業の皆様にちょっと知っていただきたいのが「コンテンツ戦略」です。
いまひとつなじみのない言葉ですけど、「どうデジタルを考えればいいのか」企業にとっての頭の使い方の道しるべになります。Webサイトを、そしてデジタルでのビジネスを、「考えるヒント」だと思っていただければよいかと思います。

2. なぜ今、中小企業にコンテンツ戦略が必要なのか?

コンテンツ戦略」とは、WebサイトやSNSなどのデジタルチャネルを通じて、顧客にとって価値のある情報を提供し、自社のビジネス目標を達成するための戦略です。

「そんな大層な…」と思われるかもしれませんが、難しく考える必要はありません。お客様にとって有益な情報を発信することで、「この会社は信頼できる」「この会社の商品を使ってみたい」と思ってもらえるようにすること。ひとまず、そういうものが「コンテンツ戦略」だとお考えください。

なぜ今、中小企業にコンテンツ戦略が必要なのでしょうか?

昨今のデジタルを取り巻く状況をざっと見てみます。

■顧客の購買行動の変化
顧客はWebサイトやSNSで情報収集を行い、比較検討してから購買を決定します。
(電話もらうことさえも減ってきていると思いませんか?)
■競争環境の激化
大手企業だけでなく、同業の他社もデジタルを活用して顧客獲得に力を入れています。
(横並びの業界だからまだまだと高をくくっていると…)
■限られたリソースの有効活用
広告だけに頼らず、自社の強みを活かした情報発信で顧客を惹きつけます。
(情報が多くなった分、どこも同じ…って感じませんか?)
■DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進
デジタル技術を活用して業務効率化や新規事業創出を目指す上で、コンテンツ戦略は不可欠です。
(巷でよく聞くあの「DX」です。正直なんのことかよくわからないですよね…)

3. 大企業との競争に勝つための武器としてのコンテンツ戦略

「うちみたいな小さな会社が、大企業と競争なんて…」

そう思われるかもしれませんが、コンテンツ戦略は、中小企業が大企業と対等に戦うための強力な武器になるとコンテンツストラテジストは言います。インターネット上でWebサイトは同列ですから、あとはコンテンツという単純な図式でもあるのですが、これは本当です。ネタ次第ということですね。

■ニッチな分野で専門性を発揮
大企業がカバーできないニッチな分野で、専門性の高い情報を提供することで、特定の顧客層にアプローチできます。
■顧客との距離を縮める
大企業と比べて、顧客との距離が近い中小企業は、親近感のある情報発信で顧客の信頼を獲得できます。
■低コストで効果的なマーケティング
広告費をかけなくても、顧客にとって有益なコンテンツは自然に拡散され、集客効果が期待できます。
■顧客との長期的な関係構築
一度ファンになった顧客は、長期的に自社の顧客になってくれる可能性が高いです。

4. コンテンツ戦略で実現するDX(デジタルトランスフォーメーション)

でた…DXです。おそらく多くの企業がこの言葉に困惑している。
我が社は立派な会社だからDXできて当然と自ら思い込んで(自分に言い聞かせて)なんだかわからないまま取り組んでいる(取り組んだことにしている)
おそらくなんですけど、DXのサポートしますというようなサービスを提供しているところでも、具体的なイメージ持てていないのではないか?と思ったりします。自社のDXはなにをやったのか?って言えますか?
それくらいよくわからないし、やっていることも様々…。

なんとなく巷で言われていることをまとめてみると…

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を活用して、業務プロセスやビジネスモデルを変革し、企業の競争力を高める取り組みです。

そう言われてみると、コンテンツ戦略は、DXを推進するための重要な要素となります。

■顧客データの収集と分析
WebサイトやSNSのアクセスデータを分析することで、顧客ニーズを把握し、より効果的なコンテンツを作成できます。
■業務効率化
よくある質問とその回答などのコンテンツを充実させることで、顧客からの問い合わせ対応にかかる時間やコストを削減できます。
■新規事業の創出
顧客ニーズに基づいた新しいコンテンツサービスを提供することで、新たな収益源を確保できます。


5. まとめ:コンテンツ戦略で未来を切り拓く

ちょっと大袈裟ですけど…
コンテンツ戦略は、中小企業がデジタル時代を生き抜き、成長するための強力な武器です。
「うちには無理…」と諦める前に、まずはできることから始めてみませんか?

一回目ということで、大雑把な話になりましたが、少しずつwebのコンテンツ戦略について具体的にまとめていきたいと思います。デジタルだととかくテクノロジーに傾きがちな話だと想像されるかもしれませんが、
長年Webサイトの制作してきた経験から「コンテンツが重要!」だとある種の確信があります。
できるだけ簡単に、負担少なく実践的に進められるように書いていこうと思います。

次の記事では、コンテンツ戦略の具体的な進め方について解説します。

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